現代は2人に1人が転職経験者

少し前まで日本では一度就職すれば同じ会社に定年まで勤める「終身雇用」が当り前で、途中で転職する人間はどちらかと言えば「負け組」でした。
又、現実の問題として給与体系、退職金制度なども終身雇用を前提として制度が設計されていた為、長く勤務すればするほど有利になっていました。
この様な雇用慣行や現実的な利害得失などもあって転職を自分のキャリアアップと考えるアメリカ社会などと違い、日本で積極的に転職を考えるサラアリーマンは少数派でした。
しかしバブル経済の崩壊とそれに続くいわゆる失われた10年、更に中国、インド、ブラジルなど新興国台頭と企業のグローバル化、それにIT革命によって社会環境は著しく変化しました。
今では名の通った大企業や大銀行と言えども、今後数年先はいったいどうなっているのか分からない時代になっています。
その結果長らく日本の雇用慣行だった終身雇用の考えは完全に消滅し、経営者、労働者の雇用に関する考え方も大きく変化しました。
最近の総務省統計局の調査によると、日本における現役の有職者の内1度でも転職を経験した人の比率は約48%だという事です。
実に2人に1人が転職を経験しているという事で、いよいよ日本もアメリカ並みに労働力の流動性が高い社会が到来したと言っても良いのではないかと思います。
では何故この様に短期間で労働力の流動性が高まったのでしょうか?
最大の理由は日本で古くからあった「真面目に働けば自分の将来も安泰」という、いわゆる「寄らば大樹の陰」的な考えが幻想に過ぎなかった事に多くの人が気付いたからです。
その様に考え方が変われば誰からも雇用が保証されない社会においては、いざという時に困らない様に自分のキャリア形成をしておこうという人が増えて来ます。
キャリア形成する方法は大学などの教育機関にサラリーマン留学したり資格を取得するなど様々な方法がありますが、やはり何と言っても一番確実なのは実戦において専門知識のキャリアを積み重ねる事です。
それが現在の勤め先でかなえられればベストですが、なかなかそうは行きません。
その結果現状の仕事に不満を持つ人の転職の増加につながっています。
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